ライブ大会「ポケモンジャパンチャンピオンシップス 2017」 使用パーティ FAKEPM(Marowak)
6月18日(日)に開催されたライブ大会で使用したパーティの紹介です。
ポケモン | 特性 | 技1 | 技2 | 技3 | 技4 | 持ち物 |
---|---|---|---|---|---|---|
カプ・コケコ | エレキメイカー | 10まんボルト | マジカルシャイン | ほうでん | ボルトチェンジ | こだわりメガネ |
カミツルギ | ビーストブースト | リーフブレード | せいなるつるぎ | みがわり | みきり | カクトウZ |
ウインディ | いかく | フレアドライブ | バークアウト | じならし | てだすけ | フィラのみ |
カプ・レヒレ | ミストメイカー | だくりゅう | ムーンフォース | めいそう | まもる | バンジのみ |
ポリゴン2 | ダウンロード | れいとうビーム | 10まんボルト | まもる | トリックルーム | しんかのきせき |
ガラガラ | ひらいしん | フレアドライブ | シャドーボーン | じならし | みきり | ふといホネ |
構築経緯
インターネット予選を通過したとの連絡があり、ライブ大会用のパーティを作ろうと考えたときに一から新しいパーティを作るより予選で使用したもの(PJCS2017予選使用パーティ FAKEPG - こんぺいとうの凹凸)を改良したほうが使いやすいと思いました。
そこで予選で厳しかった対戦を振り返ってみると日程<E>のAFKや全日程を通してのGACT、「Zしぜんのちから」エルフーンといったパーティでした。
特にAFKとの対戦では選出がカプ・コケコ、カミツルギ、ウインディ、カプ・レヒレの4体で固定されていて少しのミスが勝敗を分けてしまうので、ミラーした際に少しでも立ち回りが楽になるようなポケモンがいないかと探していたところガラガラを見つけました。
実際、予選で当たった時も真っ先に処理したいポケモンでAFKを使う身としてはこの上なく厄介な存在となります。従ってこのポケモンを採用することでAFKミラーに対し有利になれると考えました。
またガブリアスの処理は以前はカプ・レヒレが担当していましたが、ウインディに「てだすけ」を覚えさせることにより、「てだすけ」+カプ・コケコの「マジカルシャイン」でガブリアスを処理できるので立ち回りの幅が広がりました。
その代わりに天候パーティ、特に雨パが重くなってしまったのでポリゴン2に「まもる」を覚えさせてZ技を消費させることで苦し紛れの対策としました。
このようにしてインターネット予選での反省を踏まえてライブ大会用のパーティが完成しました。
個別解説
カプ・コケコ
性格 :おくびょう
特性 :エレキメイカー
持ち物 :こだわりメガネ
努力値 :H4 C252 S252
実数値 :146-x-105-147-95-200
技 :10まんボルト/マジカルシャイン/ほうでん/ボルトチェンジ
ポケモンは上から攻撃したほうが強いと思っているので特性の『エレキフィールド』の効果も考えこのポケモンを採用しました。
カプ・コケコの枠はトゲデマルを使っていた時期もありましたが火力が足りず受けに回ってしまうこと、トゲデマルを使っていてもカプ・コケコが厳しいことには変わりないこと、更にはカミツルギを上から処理できないことという理由から結局カプ・コケコに落ち着きました。
持ち物は火力を最大限に伸ばせる〈こだわりメガネ〉。〈デンキZ〉ではZ技を撃った後の火力が足りないので今回は採用しませんでした。
「ほうでん」はトゲデマルの隣にいることが多いカプ・レヒレやカミツルギにダメージを入れるために採用しましたが、例えば試合の終盤『エレキフィールド』下で
相手:(HP7割)(HP6割)
vs
自分:
の対面で〈こだわりメガネ〉「ほうでん」を選択し勝ちを拾った試合もありました。
カミツルギ
性格 :ようき
特性 :ビーストブースト
持ち物 :カクトウZ
努力値 :A116 D140 S252
実数値 :134-216-151-x-69-177
技 :リーフブレード/せいなるつるぎ/みがわり/みきり
調整
HD:C200カプ・テテフの『サイコフィールド』「サイコキネシス」確定耐え
このルールで強いガブリアスに上を取れ高火力で上からどんどん攻撃していくポケモン。
カミツルギよりも速いポケモンに倒されてしまっては困るので〈こだわりスカーフ〉持ちのカプ・テテフの『サイコフィールド』下の「サイコキネシス」を耐えるだけの努力値を振って残りは攻撃に回しました。
持ち物は対応範囲を広げる〈カクトウZ〉。〈クサZ〉はカプ・テテフ、カプ・コケコ、ガブリアスを一撃で処理できますがこれらのポケモンは他のポケモンで対応できるので見送りました。
ウインディ
性格 :しんちょう
特性 :いかく
持ち物 :フィラのみ
努力値 :H124 D236 S148
実数値 :181-130-100-108-143-134
技 :フレアドライブ/バークアウト/じならし/てだすけ
調整
HD:C147カプ・コケコの『エレキフィールド』「Z10まんボルト」確定耐え
S:「じならし」1回で最速130族抜き
このルールで重宝される特性『いかく』を持ち、テッカグヤやカミツルギに強く、更にはS操作などのサポートもできる器用なポケモン。
パーティ全体でカプ・テテフが重い(カミツルギが「スマートホーン」も覚えておらず〈クサZ〉でもない)ため、このポケモンをどのように対処するかを第一に考えました。
ウインディを最速にすれば上から「バークアウト」を打てる確率が上がりますが、ウインディとカプ・テテフはS種族値が同じであることとそこまで努力値を割いてしまうと耐久が無くなってしまうので、Sを準速カプ・テテフ+1としました。このことにより「バークアウト」をカプ・テテフよりも先に撃てれば弱体化でき、もし相手のほうが先に動かれても上から「Zサイコキネシス」を撃たれることはないので安心して行動できます。
インターネット予選では持ち物はウツロイドを前にしても動けるように〈とつげきチョッキ〉を持たせましたが、ライブ大会ではインターネット予選で見るような奇襲はあまり多くないと考え体力を回復できる〈フィラのみ〉としました。〈とつげきチョッキ〉で使っていた時は体力が回復しないので削られて集中されるとそのまま落とされてしまうことがありましたが、〈フィラのみ〉にしたことで以前よりも集中攻撃を耐えることが多くなり安定感が増したように思います。
- フレアドライブ:タイプ一致の高火力技。鋼タイプのポケモンだけではなくカプ・テテフに対して大ダメージを与えたいので「かえんほうしゃ」ではなく物理技。
- バークアウト:ヤレユータンやポリゴン2入りのトリパやバルジーナ+カプ・テテフ、フワライド+カプ・テテフの組み合わせに対して時間を稼ぐために採用。
- じならし:S操作技。AFKミラーではもちろん、カプ・コケコやパーティ全体で重いウツロイドに対する貴重な打点。
- てだすけ:Z技などと合わせて無理矢理相手ポケモンを落とすのに使える技。構築単位で重いガブリアスをカプ・コケコの「マジカルシャイン」と合わせて倒すという処理方法ができたり立ち回りに幅が広がる技でもあります。
カプ・レヒレ
性格 :ひかえめ
特性 :ミストメイカー
持ち物 :バンジのみ
努力値 :H236 C204 S68
実数値 :175-x-135-155-150-114
技 :だくりゅう/ムーンフォース/めいそう/まもる
調整
H:16n-1
S:「じならし」1回で最速103族(ウツロイド)抜き
優れたタイプと耐久で特性によりフィールドも上書きできる便利なポケモン。
またウインディやガラガラ、ガブリアスにも打点があるポケモンでこのパーティの補完としての役割を果たしています。
持ち物は高い耐久を活かして〈バンジのみ〉。集中されることも多いのでこの持ち物で正解でした。
ポリゴン2
性格 :ひかえめ
特性 :ダウンロード
持ち物 :しんかのきせき
努力値 :H244 B36 C36 D180 S12
実数値 :191-x-115-143-138-82
技 :れいとうビーム/10まんボルト/まもる/トリックルーム
調整
HB:A182ガブリアスのA1段階上昇「Zじしん」確定耐え
C:183-106ガブリアスを「れいとうビーム」で確定1発
S:無振りテッカグヤ(無振り61族)+1
「トリックルーム」を使えガブリアスに強くクッションとしても使えるポケモン。
カプ・コケコの「フリーフォール」+ガブリアスの「つるぎのまい」からの「Zじしん」でポリゴン2を処理するルートがあるのでそれに対抗すべく耐久を確保しました。インターネット予選の時点で耐久無振りのガブリアスは少なくなっていましたがそれでも火力はあったほうがいいので気休めとしてCに振りました。「トリックルーム」を使うこともありますが、使うのはそこまで多くないのでSを無振りテッカグヤ抜きとし、打ち合いになった時に上を取れるようにしました。
ガラガラ
性格 :しんちょう
特性 :ひらいしん
持ち物 :ふといホネ
努力値 :H252 A4 D252
実数値 :167-101-130-x-145-65
技 :フレアドライブ/シャドーボーン/じならし/みきり
見せ合いの段階でカプ・コケコとカミツルギに圧力をかけることが出来るポケモン。
インターネット予選で多くのプレイヤーがAFKを使い結果を残したのでライブ大会でも対戦することになると予想しました。
この構築と対峙した際に少しでも立ち回りを楽にするためにポケモンを探していたところこのポケモンが見つかりました。
また数は多くないとはいえ「Zしぜんのちから」エルフーンもAFKにとっては頭を悩ませる要素でしたが、このポケモンのおかげで解決しました。
戦績
スイスドロー4勝2敗
選出と立ち回り
以下左から1,2匹目が先発3,4匹目が後発です。
vsGACTPG
先発でガブリアスが出てきたら「てだすけ」+「マジカルシャイン」で早急に処理していきます。仮に耐えられてもウインディの『いかく』のおかげでダブルダメージの「じしん」なら2体とも耐えることが出来ます。相手の控えにテッカグヤがいることがあるのでウインディかカプ・コケコはどちらかは残しておくことを意識します。
vsGACTカビゴンキュウコン
or
このパーティのガブリアスは〈こだわりスカーフ〉を持っていることが多いので最初からそうだと思って動きます。できるだけ早めにガブリアスを処理します。
vsFAKEPG
ガラガラがいるためカプ・コケコとカミツルギが両方とも出てくることはあまりないので、先発から圧力をかけていきます。
vsDJパ
トゲデマルが〈ふうせん〉を持っている場合「バークアウト」などで削り、「じならし」で処理できるようにします。トゲデマルが最後まで残ると面倒なので早めに処理したいです。
vsカプ・テテフ+フワライド
ウインディが「バークアウト」をしながらカプ・レヒレは「めいそう」。2回目の「おいかぜ」をさせないように立ち回ります。
vs「Zしぜんのちから」エルフーン
ガラガラがいるのでエルフーンに対しては強気になれますが、ガブリアスに対して弱くなってしまうので早めに処理したいです。
vsペリッパー+ゴルダック
ギガイアスを抜いたことでかなりきつくなった相手。高確率でペリッパー+ゴルダックが先発に出てくるのでポリゴン2の「まもる」でZ技を消費できれば少しは楽になります。
vsコータス+ドレディア
ドレディアを倒すことを第一に立ち回ります。控えに〈こだわりスカーフ〉を持ったカプ・テテフがいることが多いのでそれにも注意します。
vsカプ・コケコ+ライチュウ
ガラガラがいるためカプ・コケコとライチュウが同時に先発に出てくることは少ないのでガブリアスを処理できるウインディとカプ・コケコを先発に置き序盤から攻めていきます。
vsピカホエッパー
カプ・コケコが「マジカルシャイン」をしながらポリゴン2は「トリックルーム」をします。雨下での〈こだわりメガネ〉「しおふき」の火力はかなり高いのでカプ・レヒレでも油断できません。
vsドーブル+ポリゴンZ
(ⅰ)トリックルーム
カプ・コケコを出して眠りのケアをして「マジカルシャイン」、「トリックルーム」を防ぐことは難しいのでカミツルギは「みがわり」を選択します。
(ⅱ)Zテクスチャー
上と同じくカプ・コケコは「マジカルシャイン」、カミツルギは「みがわり」を選択。ガラガラがいるのでポリゴンZの処理が少し楽になります。
vsイーブイバトン
上と同じでカプ・コケコは「マジカルシャイン」、カミツルギは「みがわり」を選択。イーブイを早めに処理できると楽になります。